Chinese history 知っておきたい中国の歴史

中国で最初の文字・金文

中国で最初の文字は、殷や周の青銅器に銘記された「金文」と、占い用の獣骨に刻まれた「甲骨文字」です。
青銅器は盗掘などで早くから発掘されていたので、金文は1000年前頃から研究されていました。
殷の時代に祭りの儀式のためにつくられた青銅器の金文は、祖先の名だけを記したほんの数字程度の短いもので、周になると、青銅器制作の由来を記録したような長文が発掘されています。
甲骨文字は、19世紀末、河南省安陽市の殷遺跡ではじめて発見され、その解読が一挙にすすみました。

 

殷では、亀の私甲羅牛の肩甲骨の裏側に穴をあけ、そこに燃え木で熱し、そのひび割れを見て、神意を占いました。
読みとった神のお告げを文章にしてナイフで刻みつけたのが甲骨文字です。
16万件以上発見され、使われている文字は4500種以上になります。

 

金文と甲骨文字の形はやや異なりますが構造は同じです。
その後、書体は隷書、楷書などと変遷し、字数も飛躍的に増えていき、今でもその基本構造は変わっていません。

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