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三千院
門前の桜の馬場から城郭のような高い石垣に囲まれた御殿門を入る。
客殿前には江戸時代の茶人、金森宗和が修復したという、池泉観賞式庭園の「聚碧園（しゅうへきえん）」が広がる。
客殿から続く宸殿（しんでん）は、本尊の薬師瑠璃光如来像を安置する寝殿造の風雅な建物。
舟底天井の御堂に正座する国宝仏
梶井御殿と呼ばれた天台五門跡の１つ。金森宗和作庭の聚碧園（しゅうへきえん）、下村観山の｢虹の図｣で飾られた玉座の間がある宸殿、杉木立と苔が美しい池泉回遊式の有清園に建つ往生極楽院(重文)、６月中旬〜７月中旬に約3000株のアジサイが咲く紫陽花苑と回るのが順路となっている。シャクナゲやツツジ咲く春、紅葉の秋も美しい。
往生極楽院
寛和２年(986)に恵心僧都が建てたと伝わる柿葺の建物。
堂内にまつられている阿弥陀三尊像(国宝)は金色に輝く藤原時代の仏像で、脇侍の観音・勢至菩薩像の正座姿が目を引いている。舟底形をした天井は、小さな堂に大きな仏像を安置するために工夫されたもの。
南面には一面の緑苔（りょくたい）に杉、檜の大木が並ぶ池泉の庭、「有清園（ゆうせいえん）」がある。
桜や石楠花（しゃくなげ）、新緑と紅葉など季節の自然が、苔庭の海上に浮かぶように見える往生極楽院を優しく包む。
三千院：金色不動堂
三千院の祈願道場として、平成元年四月建立。
観音堂
弁財天像
