兼六園
金沢一の名所の林泉回遊式庭園
水戸の借楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつ。特別名勝に指定されている。
加賀藩5代藩主前田綱紀が築いた蓮池庭が始まりで、13代斉泰の時にほぼ現在の姿になった。
園名は「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の六勝を兼ね備えた名園として老中松平定信が命名。
約11万4430uの林泉回遊式庭園は霞ケ池を中心にして、曲水や築山、名木などがあリ、桜やツツジ、力キッバタ、紅葉など季節の花も美しい。
兼六園の歴史
加賀藩5代藩主前田綱紀が延宝4年(1676)に築いた蓮池庭が前身。
宝暦9年(1759)の大火で金沢城とともに全焼したが、11代治脩が復興。12代斉広が手を加え、13代斉泰の時にほぼ現在の姿になったといわれている。
明治7年(1874)から一般公開され、昭和60年には特別名勝に指定されている。
兼六園の名
前中国の古典に記された「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の六勝を兼ね備えた名園の意味。12代斉広に命名を依頼された幕府老中の松平定信が、文政5年(1822)に名付けた。
兼六園の四季
3月に入ると雪が解け始め、春の訪れ。4月中旬は桜、それが終るとツツジとカキッバタが色を添える。
夏の風物詩は7月下旬に行われる曲水の玉石洗い。
秋は10月下旬になると園内の葉が色づいてくる。
紅葉が終わると冬の準備。木々に雪吊リがされ、ほどなく白い世界に変わっていく。春、秋、冬の数日間はライトアップも楽しめる。